事故の解決のため、交渉が難航するときも、 綿密な調査と粘り強い姿勢で問題解決に導く。
The Professional Story 社会を支える技術アジャスター
海田礼央
技術アジャスター
神奈川事業所
2014年入社

社会における技術アジャスターの役割 ROLE

車の知識や判断力を活かせる仕事に魅力を感じて。
適正な保険金算出で社会に貢献できる。

学生時代は自動車整備士を目指していたのですが、3年生の会社説明会で当社と出会い、技術アジャスターという仕事があることに目を開かされました。特に整合性判断に関する話のとき、自分の判断で保険金が支払われる・支払われないが決まると説明を受け、自動車の知識と判断力を活かせる専門職に、“カッコイイな”“やってみたい”と印象強く思ったのが志望のきっかけです。入社後、当然憧れだけでは続かない厳しさも突き付けられましたが、実際にお客様が事故を起こしたときに、正しく支払うべき保険金(適正な修理費)を算出して理解していただき、迅速にお支払いできたときはやりがいを感じました。正しく損傷診断を行い、損傷状態から事故状況を解析して、責任割合の算定に寄与できるのがこの仕事です。常に豊富な知識や経験に裏打ちされた公正・中立な姿勢と説明力が求められますが、複雑な事案の問題を解決できたときは特に、プロフェッショナルとして社会の安心と安全の一端を担っていると感じます。

ちなみに私は入社後に名古屋事業所へ配属され、現在は転勤して神奈川事業所に勤務しています。社宅制度が完備されているのでどこに行っても安心してキャリアを積むことができます。待遇や福利厚生が充実しているので、心配なく生活が送れることも当社の魅力だと思います。

車の知識や判断力を活かせる仕事に魅力を感じて。適正な保険金算出で社会に貢献できる。

問題解決へと導くプロフェッショナル PROFESSIONAL

充実した研修によって、
資格も得ながら成長を実感。
示談代行業務を担当したときは社会的意義を知る。

入社すると新人研修が3か月あり、アジャスターとしての基礎知識として、車の見方、損傷診断の仕方、物理法則から約款まで多岐にわたって学びました。1年目は現場配属後も個別で担当する指導員に同行し、立会の際の修理工場での動き方や契約者との交渉の機微など、実務に特化した内容を学び実践しました。2年目以降も、会社の育成プラン「Training 5Years Plan」(5年間の育成計画)に沿ったフォローアップ研修により、最短3年目で取得できる3級アジャスター資格も無事に合格し、キャリアアップに努めています。

仕事で印象的なのは、入社5年目に示談代行業務を兼任したときのこと。その事故では、お互いに事故状況に対する見解が相違しており交渉が難航。双方とも当初は自分はやられた側との認識が強かったのです。そのときに修理工場との強固な連携のもと車両確認を行い、どのような状況で衝突したことによる損傷なのか見解をまとめました。そのうえで双方(相手方の保険会社を含む)の見解を正確に確認・検証し、総合的に考えられる事故状況を推定し、説明を行いました。説明責任を果たすため粘り強く何度も交渉した末に、双方が納得できる条件で解決でき、お客様に感謝していただけたときはホッとすると同時に、アジャスターという仕事の社会的意義も改めて感じました。

充実した研修によって、資格も得ながら成長を実感。示談代行業務を担当したときは社会的意義を知る。

目指す技術アジャスターの姿 VISION

現状に満足せず、
常に変化に対応できるアジャスターとして、
お客様や社会に貢献できる存在であることが目標。

技術アジャスターと一口にいっても、個人の自動車保険を担当する部署のほか、法人のお客様の大規模な物流保険を担当する部署での業務もあります。また、大規模な自然災害が発生したときには、地震保険の損害確認にあたることもあります。最近は災害が増えており、事業所の枠を超えて応援に行くことも。困っている地域の人を社員が一体となって支える社員間の連帯感の強さも当社ならでは、と思います。できるだけ多くの仕事・事案に挑戦し、どんな場面でも「任せたい」と指名されるマルチプレイヤーになることが目標です。将来的には、自分が積み上げた経験を後進に伝えていきたいです。

また、自動車も新車が続々と生まれ、メーカー・車種ごとに特徴があります。近年はハイブリッド車や電気自動車も増え、自動ブレーキシステムなども進化しているため、常に知識をブラッシュアップしていく必要があります。自動車同士の事故が減少する可能性もありますが、一方で単独事故や難解な事故は増えることも予想されるため、そうした事故にも対応できる、常に世の中の変化に機敏に対応できるアジャスターであることが必要と思います。

一日の仕事の流れ

9:00メール確認・立会準備担当者や工場との打ち合わせ
10:00工場で事故車両を見ながら、チェックシートに記載、日によって2~5件の立会あり
12:00昼休憩
13:00再び立会工場間は社有車で移動
14:00帰社後、立会案件の速報入力、経過報告をまとめ、保険会社へ送付、工場と修理費などを電話・メールでやりとり
16:00立会メンバーとのミーティング
17:00レポート作成・打ち合わせ・修理費協定など
18:00〜
19:00
帰宅

学生へのメッセージ MESSAGE

めげそうなときもあるが、心を強く、
使命感をもって乗り越える先にプロとしての道が続いている。
安心して働ける環境も、キャリアを後押し。

就活では自分は何をやりたいか、会社はどんな事業を行っているかの両方を見極め、そのマッチングを図ることが大切です。技術アジャスターは自動車整備に関する知識も強みにできますが、車への興味関心と向学心があれば一から学んでいけます。仕事では時に破損した車両を見て、事故ダメージの大きさに心がめげそうになる場合もあります。ただ、その場合も自分が今できる仕事に集中することで、私は乗り越えてきました。どんな場面でも冷静に心を強くもち、人と社会を支えようというプロフェッショナルとしての使命感が大切になるでしょう。

めげそうなときもあるが、心を強く使命感をもって乗り越える先にプロとしての道が続いている。安心して働ける環境も、キャリアを後押し。

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