災害が起きた時は 1日も早い日常への回帰を願いつつ現場へ。 『保険で救われた』との感謝の言葉に、 やりがいを感じる。
The Professional Story 社会を支える一般アジャスター
柏木莉衣
一般アジャスター
名古屋事業所
2012年入社

社会における一般アジャスターの役割 ROLE

思わぬ被害や怪我をされたお客様の
安心した表情に触れ、仕事の価値を実感。

当初は医薬品や食品業界を志望していたのですが、友人から「こういう仕事もあるよ」と勧められたのが一般アジャスターの仕事でした。初めて聞く職種でしたが、医薬業界以外で医師に直接面会・取材できる仕事は貴重だと感じましたし、適正な保険金支払いに必要な情報を集めるという仕事に面白さを感じたのです。

一般アジャスターは、自動車保険だけでなく火災保険や地震保険、医療保険まで幅広く対応しています。自然広域災害の際にはいち早く応援に駆け付け、建物の損害を確認し、被害に遭われて困っているお客様の生活再建のための保険金のお支払いを速やかに行なえる様に努めています。また突然の事故で怪我をされたお客様は、将来への不安を感じていらっしゃいます。特に入院されたお客様には面談して、社会保険制度や治療に関するご説明を親身になって丁寧に行います。お客様に安心した表情が浮かび、直接感謝の言葉をいただけたときには、社会の安心・安全に貢献していると、仕事の意義を感じます。

思わぬ被害や怪我をされたお客様の安心した表情に触れ、仕事の価値を実感。

問題解決へと導くプロフェッショナル PROFESSIONAL

自らが確認した報告書で事案解決に導けたときは、
社会への貢献を実感。

仕事をする上で難しいのは、補償の対象になる事案かどうかの判断をするような、難易度の高い医療確認です。保険会社が保険金を支払う場合を有責、支払う責任がない場合を無責あるいは免責といいます。例えばお客様の遭われた事故が契約の補償条件に合致していなかった場合は無責、故意に事故を起こしたりした場合は免責になります。その判断が難しい場合、私たちが、事故の当事者の方や医師などの専門家から話をお聞きします。事故の原因確認を行って有無責判断の裏付けが取れ、自らの調査報告に沿って適正な事案解決へと導くことができたときは、社会を支えている存在なのだと実感できます。

例えば、生命保険では、加入から3年以内の自殺は免責とされています。保険の対象となる方が精神疾患によって自殺に至ったかどうかを確認するため、遺族面談を行ったこともあります。ご遺族の心情面に最大限配慮しながら、有無責判断のための情報をヒアリングした際は“私がお客様と保険会社の架け橋にならねば”と自分を鼓舞しました。

普段は医師への取材が主で、お客様本人と言葉を交わすことは少ないのですが、災害現場では調査と共にお客様と直接話もします。地震保険で救われる、とわかって直接感謝の言葉をいただくこともあります。そのようなときは私たちもホッとします。

自らが確認した報告書で事案解決に導けたときは、社会への貢献を実感。

目指す一般アジャスターの姿 VISION

第三分野の医療確認のエキスパートが目標。
将来は後輩の指導にも力を注ぎたい。

技術の進歩により大きな事故の減少も予想されますが、1件1件の保険事故には複雑な原因もありますので、お客様の「いざ」に対応するには、一般アジャスターとして医療面での深い知識と高い専門性が不可欠です。

保険の分野は大きく分けて3つあります。生命保険が第一分野。自動車保険や火災保険などの損害保険が第二分野。医療保険や介護保険、がん保険などが第三分野です。私は現在、高齢社会に不可欠な第三分野のエキスパートを目指しています。将来的には、この分野で後輩の育成にも携わっていきたいと思っています。

産休・育休による復帰後も温かく迎えてくれたメンバーの存在も励みになっています。今後もチームに欠かせない存在になりたいと思います。

一日の仕事の流れ

10:00(短時間勤務)出社後、メール確認、第三分野を主とした受注案件の確認
11:00書類作成(医療確認文書の作成・照合など)、医師との面談アポイントメントの調整
12:00昼休憩、お弁当を食べる
13:00医療機関に出向いて医師への取材、医療確認を行う
15:00帰社後、報告書などレポート作成
16:00退社(短時間勤務)子どもの保育所へお迎え

学生へのメッセージ MESSAGE

面接ではありのままの自分をアピールすると同時に、
相手が何を求めているかを感じ取ることが大切。

就職活動では、まず自分自身を知ることから始めてください。自分の性格や、興味や関心を持つ事から適した仕事を探ってみる姿勢、さらに面接では自分を取り繕うのではなく、ありのままの自分をアピールすることが大切です。自分を飾って受かったとしても、あとで苦しくなり、ミスマッチが起きます。

この仕事はコミュニケーション力がすべての基本になります。保険会社や医師、お客様すべてに公平感をもって、どんな場面でも人の気持ちに配慮し想いを受け止める、傾聴する姿勢が欠かせません。大変な事案や悲惨な場面で簡単に心が折れないことも大切です。私は高校・大学と女子サッカーや水泳など部活動で心身を鍛えたこともとても役立っていると感じています。

面接ではありのままの自分をアピールすると同時に、相手が何を求めているかを感じ取ることが大切。

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