社会における一般アジャスターの役割 ROLE
思わぬ被害や怪我をされたお客様の
安心した表情に触れ、仕事の価値を実感。
当初は医薬品や食品業界を志望していたのですが、友人から「こういう仕事もあるよ」と勧められたのが一般アジャスターの仕事でした。初めて聞く職種でしたが、医薬業界以外で医師に直接面会・取材できる仕事は貴重だと感じましたし、適正な保険金支払いに必要な情報を集めるという仕事に面白さを感じたのです。
一般アジャスターは、自動車保険だけでなく火災保険や地震保険、医療保険まで幅広く対応しています。自然広域災害の際にはいち早く応援に駆け付け、建物の損害を確認し、被害に遭われて困っているお客様の生活再建のための保険金のお支払いを速やかに行なえる様に努めています。また突然の事故で怪我をされたお客様は、将来への不安を感じていらっしゃいます。特に入院されたお客様には面談して、社会保険制度や治療に関するご説明を親身になって丁寧に行います。お客様に安心した表情が浮かび、直接感謝の言葉をいただけたときには、社会の安心・安全に貢献していると、仕事の意義を感じます。
![思わぬ被害や怪我をされたお客様の安心した表情に触れ、仕事の価値を実感。](./images/fig_story_03_01.png)
問題解決へと導くプロフェッショナル PROFESSIONAL
自らが確認した報告書で事案解決に導けたときは、
社会への貢献を実感。
仕事をする上で難しいのは、補償の対象になる事案かどうかの判断をするような、難易度の高い医療確認です。保険会社が保険金を支払う場合を有責、支払う責任がない場合を無責あるいは免責といいます。例えばお客様の遭われた事故が契約の補償条件に合致していなかった場合は無責、故意に事故を起こしたりした場合は免責になります。その判断が難しい場合、私たちが、事故の当事者の方や医師などの専門家から話をお聞きします。事故の原因確認を行って有無責判断の裏付けが取れ、自らの調査報告に沿って適正な事案解決へと導くことができたときは、社会を支えている存在なのだと実感できます。
例えば、生命保険では、加入から3年以内の自殺は免責とされています。保険の対象となる方が精神疾患によって自殺に至ったかどうかを確認するため、遺族面談を行ったこともあります。ご遺族の心情面に最大限配慮しながら、有無責判断のための情報をヒアリングした際は“私がお客様と保険会社の架け橋にならねば”と自分を鼓舞しました。
普段は医師への取材が主で、お客様本人と言葉を交わすことは少ないのですが、災害現場では調査と共にお客様と直接話もします。地震保険で救われる、とわかって直接感謝の言葉をいただくこともあります。そのようなときは私たちもホッとします。
![自らが確認した報告書で事案解決に導けたときは、社会への貢献を実感。](./images/fig_story_03_02.png)