技術アジャスター
質的向上および社会的信頼性の確保を目的として、「技術アジャスター技能資格制度」を損害保険業界で設けています。
当社では、資格取得のバックアップとして、受験対策研修および模擬試験を実施するなど、充実した研修体制を整え、人材の育成を行っています。
技術アジャスターに求められる知識
自動車工学の知識
自動車事故において事故現場・状況や事故車の損傷状況を基に事故原因や事故による損傷範囲の特定、あるいは当事者間の責任割合等を判断をするためには、自動車の走行軌跡を正しく理解する必要があり、自動車の構造、機能、制御等の自動車工学の基礎知識が不可欠です。また運動力学や材料力学、電気といった幅広い知識も必要となってきます。
自動車修理技法の知識
技術アジャスターの損害確認業務の中心は、事故車の損傷診断を行い修理復元するための適正な修理費を算定することです。そのためには前記の自動車工学等の知識に加え、修理技法・部品補給形態等についての幅広い知識が必要になります。
一般アジャスター
社内資格制度として「医療アジャスター資格制度」と「火新アジャスター資格制度」を設けています。資格取得を目指し、医学、法令、保険約款などの知識を学習するほか、判例を読み込むことで法的な論理構成を理解し、専門性の高い確認業務が実践できる力を養います。
一般アジャスターに求められる知識
医療・社会保障の知識
交通事故や日常生活で発生する偶然な事故が原因となって受傷された場合において、医療に関する専門知識を基に、これまでの症状経過、治療方法や治療方針などを主治医から確認し、グループ各保険会社に医療情報を提供していきます。また後遺障害が残るようなケースでは、利用できる様々な社会保障制度を確認し、お客様に適した各種サービスをご案内するなど、お客様、被害に遭われた方やそのご家族の不安を軽減するための医療や社会保障の知識も必要になります。
建築関係の知識
地震や台風など突発の自然災害で被害に遭われたお客様のもとに直ぐに駆けつけ、被害の状況を確認します。木造・鉄筋コンクリート造・鉄骨造等の建物の構造や施工・修理に関する基礎知識も必要となります。
全アジャスターに求められる知識
保険約款・商品の知識
保険約款は、保険会社の責任（補償内容）やご契約者様の義務等を定めています。保険金をお支払いする場合とお支払いしない場合、担保すべき保険の対象、保険金のお支払額、告知義務、損害発生時等の通知義務などが定められており、保険金お支払いの基礎となるものです。お客様への迅速なお支払、適切なアドバイスを行うためにこれらの約款・商品に関する知識は必要不可欠です。
法律・判例の知識
私たちの日常生活や社会的生活は無意識の間に法律と深く関わっています。 損害保険においても同様であり、保険のご契約やお支払いをはじめ保険会社としての活動は保険法・保険業法等に則って行われています。また自動車事故の解決には民法・道路交通法などの法律の他、様々な判例（裁判所の判決）も重要です。
